定点調査
沖縄県知事選 終盤情勢 玉城氏リード、佐喜真氏追う。投票意向は序盤から大きな変動無し
沖縄県知事選に関する調査(第3回)(沖縄県知事選挙)
この調査結果はリサーチコムがメディアに発表したオリジナル調査です。
本調査へのリンクはフリーです。データを転載・引用する場合は、リサーチコムの調査であることを明記してください。
~ 調査の詳細 ~
今週末30日に投開票を迎える沖縄県知事選。全国から注目を集める中、電話調査サービス「リサーチコム」が9月22日(土)から24日(月)に実施した電話調査に選挙ドットコムが取材で得た情報を合わせて情勢を探りました。調査は9月22日(土)〜24日(月)に沖縄県内の30,000世帯を対象に架電し、電話応答のあった11,828世帯のうち1,191人から回答を得ました。
選挙ドットコムとリサーチコムはこれまで沖縄県知事選に関して8月25日と9月15日〜17日、9月22日〜24日と3回に渡って調査を行いました。
調査実施日:2018.09.22(土)~24(月)
調査概要:沖縄県知事選挙
調査地域:沖縄県
有効回答数:1,191
設問数:6問
調査対象(コール数):30,000
【調査内訳】
不在等無応答:12,863
留守電:5,309
電話応答後すぐ切断:10,509
途中まで回答:128
有効回答:1,191
有効回答率:4.0%
電話調査 スクリプト内容
<第1問 どの政党を支持していますか?>支持政党別に見ると、ふだん国の政治で「自民党を支持している」「公明党を支持している」「日本維新の会を支持している」と回答した人の大半が佐喜真氏への支持を示しています。 9月15日〜17日の調査時点でもこの傾向は見られていたものの今回の調査では取材で得た情報を加味すると、自民党と日本維新の会を支持するとした人の中では佐喜真氏へ支持がより浸透しています。 一方、立憲民主党や社民党、共産党を支持すると回答した人では9割以上が玉城氏への支持を示しています。 また、ふだん国の政治で「支持する政党はない」と回答した人では、佐喜真氏が8月時点と9月中旬時点に続いて支持を伸ばしたものの、玉城氏が幅広く支持を集めています。
<第2問 安倍内閣を支持しますか?>「あなたは安倍内閣を支持しますか?支持しませんか?」と聞いたところ、全国平均と比べて安倍政権への支持率が低い結果となりました。 なお、9月20日には自民党総裁選が行われ、安倍晋三総裁の3選が決まりましたが、総裁選前の調査と比べて内閣への支持・不支持には変化は見られませんでした。
<第3問 普天間基地の移設に賛成ですか?>米軍普天間基地の移設問題に関して、「辺野古への移設に賛成ですか?反対ですか?」と聞いたところ、8月調査時点・9月中旬調査時点に続き、「反対」45.5%、「どちらかと言えば反対」21.2%と合計で7割弱が反対と回答しています。一方で「賛成」と回答した人も3回の調査ともに2割程度となっており、沖縄県民の中でも意見が割れている様子が見られました。
<第4問 どの政策を重視しますか?>沖縄県知事選に際して「あなたはどの政策を重視しますか?」と聞いたところ、いずれの調査でも「普天間基地の移設への対応」と回答した人が最も多くなりました。
<第5問 翁長氏の業績を評価しますか?>「翁長雄志 前県知事の業績を評価しますか?」と聞いたところ、「評価する」67.4%、「どちらかと言えば評価する」16.0%となりました。「どちらかと言えば評価しない」は12.1%、「評価しない」4.5%となり、翁長前知事に対して好意的な様子が明らかになりました。
<第6問 どの候補を応援しますか?>沖縄県知事選には立憲民主・国民民主・共産・社民・自由・社大各党などが支援する前衆院議員の玉城デニー氏(58)、自民・公明・維新・希望の4党が推薦する前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)のほか、元那覇市議で琉球料理研究家の渡口初美氏(83)、元会社員の兼島俊氏(40)の無所属新人の4名が立候補しています。 電話調査の結果に選挙ドットコムが取材で得た情報を加味したところ、佐喜真氏は8月25日、9月15日〜17日の調査時点から手堅く支持を広げ続けているものの、玉城氏が幅広く浸透し、先行しています。渡口氏、兼島氏の支持は広がっていません。 「翁長雄志 前県知事の業績を評価しますか?」との質問への回答と、各候補者への支持を見ると、翁長前県知事を「評価する」と回答した人は玉城氏を支持し、「評価しない」と回答した人は佐喜真氏を支持しています。翁長前県知事の業績への評価が高いため、「後継候補」とされる玉城氏が選挙戦を有利に進めているものと思われます。 このほか、性別で比較すると、玉城氏は女性からの支持を幅広く集めている様子がうかがえます。 終盤情勢でも序盤に続き玉城氏がリードする展開となっており、態度未定者も約1割弱のまま大きな変化は見られませんでした。ただ、過去最多となっている期日前投票の結果や、残り5日間の両陣営の運動、土日に上陸が予想される台風の影響などによっては、情勢が変化する可能性もあります。
<性別>
<年代>