市場調査データ ふるさと納税に関する動向調査 ~調査詳細内容~

東北が一番人気は東日本大震災の影響も? 決め手はお得感より特産品や郷土愛!
ふるさと納税に関する動向調査

この調査結果はリサーチコムがメディアに発表したオリジナル調査です。
本調査へのリンクはフリーです。データを転載・引用する場合は、リサーチコムの調査であることを明記してください。

ジャーナリスト・山田遣人

~ 調査の詳細 ~

 自動音声による世論調査、市場調査を手がけるリサーチコムの電話調査で、「ふるさと納税」に対するこんなシニア層の指向が分かってきました。
 ふるさと納税は、自分で納税先を自由に決めることができ、自治体によっては返礼品などを受け取れる大人気の制度。ここ数年で利用者も一気に増加し、“お得感”をめぐる競争過熱が問題ともなっていました。
 意外にもシニア層では、お得感よりむしろ、地元特産品へのこだわりや、その地域への愛着が大きく影響していることが見て取れます。
 特に東北や北海道、九州・沖縄が人気というふるさと納税。シニア世代の「郷土愛」は何を物語ってくれるのでしょうか。

調査実施日:2018.03.11(日)

調査概要:ふるさと納税の利用有無や選択基準などについて

調査地域:全国

有効回答数:607

設問数:4問

調査対象(コール数):15,005

有効回答率:4.0%

 <第1問 ふるさと納税を利用したことがありますか?>

 昨今では大人気のふるさと納税。それでもシニア層にはほとんど利用されていないことが分かります。現役を離れ、年金受給者として生活しているから、という事情もあるのかも知れませんが、ふるさと納税はもちろん年金生活者でも可能です。寄付金扱いとして控除も受けられるので、認知が広まってくれば、まだまだ利用者が増える余地がシニア層にはありそうです。  一方、わずか6%ほどではありますが、毎年利用している強者も! これまで利用したことがある層を含めると、それでも10人に1人は使ったことがあると回答している点も見逃せません。


<第2問 ふるさと納税をするならどこのエリアの自治体にしたいですか?>

 ここでは実に興味深い結果が出ました。納税先として「東北エリア」が断トツの1位で、4人に1人以上が同エリアを希望すると回答しています! 確かに、東北は美味しいものや伝統工芸品も多く、返礼品も充実していそうです。それでも、物産展などでは常に人気上位の北海道や、九州・沖縄エリアを抑えての人気の秘密はどこにあるのでしょうか?  一概には言えませんが、ひょっとしたら「東日本大震災」が関係しているのかも知れません。震災8年目を迎えた今年3月11日、多くのシニア層が震災の記憶に思いを馳せ、東北を応援したい! そんな気持ちに駆られたのかもしれませんね。


<第3問 ふるさと納税をしたい自治体を選ぶ基準はなんですか?>

 人気エリアでの推論が、ここで一部裏付けられそうです。「出身地ではなくその自治体を応援したい」層が約3分の1を占めています。これはひょっとしたら、被災地東北を指しているのかも知れません。出身地への愛着も30%を超え、両者を合わせれば実に6割以上の方々が、納税先の自治体そのものに、何らかの愛着や思いを持っていることが窺えます。  他方、特産品の魅力や返礼品のお得さを挙げた人も全体の3分の1以上おり、まだまだ“お得感”への競争は気が抜けない状況であることも示しています。


<第4問 ふるさと納税の問題点はなんですか?>

 日本全体が地域を応援し合うふるさと納税――。良いことばかりのような気もしますが、敢えて問題点も尋ねてみました。  「そもそも納税に返礼品があること自体が問題」という義の心意気を持つ層が、なんと35%とトップに躍り出ています。上記で見てきたように“ふるさとや郷土を応援しよう”という趣旨と捉えれば、返礼品というのは余計なものに映るのかも知れません。それを裏付けるかのように、「競争で力の無い自治体が苦しくなる」ことを懸念する層が2番手につけています。  逆に、制度に問題がないと考える層も、全体の4分の1に迫る勢いで、ふるさと納税が国民に広く理解され、受け入れられていることも浮き彫りになりました。  今回の調査結果から、ふるさと納税に対してシニア層が郷土愛や震災復興への思いを強く抱いていることが改めて浮かび上がってきたと言えそうです。各自治体は返礼品などの“お得感”を競うだけでなく、このようなシニア層が数多くいることを大いに粋に感じて、より成熟したふるさと納税に昇華させていくことも大切ではないでしょうか。


<性別>
男性297件42.7%
女性398件57.3%



<年代>
80歳以上109件15.9%
70代241件35.2%
60代180件26.3%
50代100件14.6%
40代30件4.4%
30代15件2.2%
10代または20代10件1.5%







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