5人に1人が法律トラブル!? でも身近に弁護士は....
法律相談に関する世論調査
この調査結果はリサーチコムがメディアに発表したオリジナル調査です。
本調査へのリンクはフリーです。データを転載・引用する場合は、リサーチコムの調査であることを明記してください。
ジャーナリスト・山田遣人
~ 調査の詳細 ~
身近に相談できる弁護士はいないけど、ネットやアプリでの相談はまだ不安――
自動音声による世論調査、市場調査を手がけるリサーチコムの電話調査で、弁護士や法律相談に対するシニア層のホンネが改めて浮き彫りとなりました。
ひと昔前までは、知人の紹介や口コミで依頼することが主だった弁護士の世界も、昨今のIT(情報技術)の目覚ましい発展で、大きく様変わりし始めています。
一方で、まだまだ従来の慣習から大きく逸れたり、新しいツールに飛びつくことに不安を覚えたりするのがこの世代。若い世代が気楽に使いこなしている情報サービスを横目に、戸惑うシニア層の思いを探ってみました。
調査実施日:2018.02.02(金)
調査概要:インターネット検索を利用した法律相談についての関心度
調査地域:全国
有効回答数:269
設問数:4問
調査対象(コール数):10,010
有効回答率:2.7%
<第1問 法律に関わるトラブルに巻き込まれたことがありますか?>長く生きていると、実に様々な出来事に見舞われます。自分や、自分に近しい人たちが法律トラブルに見舞われたと回答した人は、両方合わせてなんと21.47%! 実に5人に1人以上が何らかのトラブルを見聞きしている計算になります。日本の総人口で考えると2,700万人以上ということになり、「自分には一生関係ない」とは決して言い切れない現代日本の現実が浮かび上がってきます。
<第2問 インターネット検索で法律トラブルは解決できると思いますか?>この辺に若い世代とは違った慎重さが現れているのでしょうか。結局のところ、人づての繋がりが「保証」機能となり、「安心」や「失敗しない」という感覚に結びつくという伝統的な日本の価値観が重視されている様子がうかがえます。 一方で、インターネット検索で最適な弁護士を自分で探すことをポジティブに捉えている層も4人に1人と、弁護士の世界もついに“比較検討”の時代に入ったことが見て取れます。
<第3問 気軽に相談ができる特定の弁護士がいますか?>この辺にシニア層の悩ましい部分が現れています。66%以上の方々が身近に特定の弁護士が「いない」状態と答えています。これまで長く生きてきて、その知見や人脈も若い世代と比べてはるかに結実・充実しているであろうベテラン世代も、その人生の中で「弁護士」と親しくなる機会はなかなかない、ということでしょうか。いざという時に気軽に頼れる弁護士を持つということは、この層でもなかなか至難の業と言えるようです。
<第4問 無料で弁護士に相談できるスマートフォンアプリについて、どう思いますか?>スマートフォン1台で可能なことは、ここ数年であらゆる方面へ広がってきました。弁護士への法律相談も例外ではありません。便利な世の中になったとしても、まだまだ不安を覚えてしまうのは無理からぬことかも知れません。それでも、合計21.56%のシニア世代は、スマホアプリによる法律相談を「使ってみたい」と回答しています。そもそもスマホやタブレットを持っていない人を除いて考えれば、その数字は3割を超えてきています。シニア層にもデジタルの恩恵が当たり前になる日が、もうすぐそこまで来ているのかも知れません。 以上の調査結果から、法律トラブルは身近に感じるのに、特に頼れる弁護士もいない。でもネットやアプリでの解決にはまだ不安が残る…。そんなシニア層の心の声が聞こえてくるようです。 「少しでもお役に立ちたい」と考えている新進気鋭の弁護士は、実は数多くいます。そうした有望な弁護士と知り合うためにも、その小さな不安をちょっと隅に追いやって、まずは気軽に門戸を叩いてみて下さい。あなたにぴったりの弁護士ときっと出会えるはずです。
<性別>
男性 | 122件 | 39.4% |
女性 | 188件 | 60.7% |
<年代>
80歳以上 | 69件 | 22.8% |
70代 | 119件 | 39.3% |
60代 | 79件 | 26.1% |
50代 | 17件 | 5.6% |
40代 | 10件 | 3.3% |
30代 | 2件 | 0.7% |
10代または20代 | 7件 | 2.3% |